今回は、今時期皆さんが悩んでいる『結露』について
お話させていただきます。
まずは・・・【結露】とは?
暖かく湿った空気が露点以下の壁面などに触れ、水滴を生じる現象です。
結露にはガラスや壁の表面に生じる「表面結露」と、
壁などの内部に生じる「内部結露」とがあります。
暖かい部屋で冷たい飲み物をコップに注ぐとコップに水滴が付いたり、
寒い時期に窓ガラスに水滴が付たりしているのをご覧になった事はありませんか?
それが結露です。
このように結露は身近でもよく見られる現象です。
何故【結露】が起きるの?
結露の原因は空気中に含まれる水分です。
温度が下がると、この空気中の水分の一部が水に戻ります。
これが結露の正体です。
これを室内で考えてみましょう。
暖房をつけて部屋を暖かくすることにより、水分をたくさん含んだ空気が、
窓や外部に面した壁、壁の入隅・出隅のような断熱の弱い部分で冷やされて水分が水滴となり、
結露が発生するのです。
以上が結露の原因です。
どうやって【結露】の対策をしたらいいんだろう?
(1)換気をこまめにする
換気は結露防止に一番効果的な方法です。窓を開けたり換気扇を回したりすることにより、
新鮮な空気で水蒸気を追い出すことができます。
(2)カーテンを開けて結露を軽減させる
カーテンを開け、窓廻りの空気の流れをよくすることにより、結露を軽減させることができます。
ガラスについた結露水はこまめに拭くようにし、換気と合わせて行うと良いでしょう。
※この方法は、結露を軽減させる方法です。
状況を見ながら、カーテンの開閉が必要になります。
また、窓やガラスの材種によっては、逆効果になることもあります。
(3)ファンヒーターやストーブの使用に気をつける
灯油やガスが燃焼した際に大量の水蒸気が発生します。
点けっぱなしにしておくと部屋の湿度が高くなってしまう為、
使用時には気をつけるようにしましょう。
(4)壁に隙間をつくる
タンスを壁にピッタリ寄せてしまうと、暖房で温められた空気がタンスの裏まで
行き渡らなくなります。そうすると、タンスの裏の温度が低くなり結露が発生します。
10センチくらい壁から離しましょう。
(5)浴室の注意点
風呂の残り湯などをそのまま溜めておくと、結露が発生しやすくなります。
残り湯は捨て、風呂を上がる時は換気扇を回し、風呂の壁・床に冷水シャワーを掛けて冷やしておくと効果的です。
(6)台所の注意点
やかんでお湯を沸かす・鍋物をするなど、水蒸気が発生する場合は、必ず換気扇を回しましょう。
圧力鍋での短時間調理や電子レンジを活用するといいでしょう。
(7)押入は特に注意
押入が外部に面している場合は、特に温度が低くなりやすいので注意が必要です。
晴れた日は扉を開け、その中の空気を入れ換えるようにしましょう。
扇風機を押入に向けて、風を吹き込ませたりすると効果的です。
(8)加湿器の使用に気をつける
加湿器をつけっぱなしにしていると水蒸気が大量に発生し、窓は結露でびっしょり濡れてしまいます。必要以上に使用しないようにしましょう。
(9)室内に洗濯物を干さない
洗濯物に含まれる水分が拡散し、結露の原因になります。
やむを得ず室内干しする場合は、換気扇を回すなどしましょう。
(10)水槽や観葉植物も気をつける
水槽や観葉植物を置くと室内の湿度が上昇します。
生物の呼吸によって水蒸気が排出されることが、湿度上昇の原因です。
こまめに換気をすると効果的です。
(11)その他の対策
除湿器を使用する。
調湿タイルや活性炭などの調湿効果がある材料を活用する。
窓やガラス取替え、結露の発生しにくい材質にする。
結露の発生を防ぐのは大変ですよね。
今回のお話が、少しでもお役に立てると幸いです。
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